当社は豊富なコージェネレーションシステム導入実績に基づき、新規ご導入の提案だけでなく、最も経済効果の高い運転方法の検討や、他社様設置のコージェネレーションシステムのメンテナンス業務受託もいたします。
コージェネ運用コストの削減をお考えのお客様はお気軽にご相談・お問い合わせください。
コージェネレーションシステム
コージェネレーションシステムとは?
コージェネレーションシステムは、燃料である重油やガスを燃焼させて発電するとともに、その際に発生する熱を冷暖房や給湯、蒸気などの用途に有効利用するため、コストダウンとともに省エネ、環境対策に大変有効なシステムです。発電装置にはエンジンやタービンを用い、排ガスとエンジン冷却水から発生する排熱を回収し、エネルギーの有効利用をはかります。
導入の目的
- 1.電力確保・電力ピーク削減対策
- 分散型電源であるコージェネレーションシステムを設置することで、有事の際の電源確保が可能になり、生産ロス、機会損失を防ぎます。安定した操業・納品は取引先、株主等のステークホルダーへの信頼性向上につながります。また、電力使用制限令や電力会社からの節電要請に対しても柔軟に対応できます。
- 2.省エネ、電力コスト対策
- 全国的な原子力発電所の停止に伴い、電力会社の電気料金が昨今、値上の傾向となっております。電力ピークを削減することで、電力料金値上による経費増を抑えることが可能です。また、排熱を有効利用することで省エネ対策にも高い効果を発揮します。
導入メリット
最大のメリットはエネルギーコストを削減できることです。本来捨てられてしまう排熱を回収し、冷暖房や給湯、蒸気などに利用することによって、工場や事業場での省エネルギー、CO2削減が図れます。エネルギー効率は利用状況により異なりますが、発電効率と排熱回収効率を合わせて70%~85%になります。(当社実績最大効率92%)
- ■従来の発電システム
- ■コージェネレーションシステム
※エネルギー効率のバランスは導入機器によって異なります。
排熱利用先
原動機から発生する熱を利用するためには、排ガスやエンジン冷却水として排出される熱を有効利用できるようにするための設備が必要になります。
主な設備
- (1)排ガス蒸気ボイラ
- 内燃機関である原動機で燃料を燃やすと排ガスが発生します。排ガスの温度は原動機の種類や発電容量にもよりますが、350℃~550℃でこの熱をボイラに通して蒸気を発生させます。発生した蒸気はそのまま蒸気としてご利用いただくか、または熱を利用する設備にご利用いただけます。
- (2)減容装置
- 蒸気やエンジン冷却水の排熱を減容装置で利用します。減容装置は熱を利用して廃棄物の水分を飛ばして廃棄物の体積、重量を減らします。
- (3)熱交換器
- 熱交換器は流体を流して熱を交換させる装置です。コージェネレーションシステムでは主にエンジン冷却水を熱交換するときに使われます。
- (4)デシカント空調
- 除湿機構と熱回収機構から構成されており、シリカゲルやゼオライトなどの吸湿材を用いて空気中の湿分を取り除き、快適な空気を作り出す空調システムのことです。原動機の排熱で乾燥した空気を作り出します。
- (5)温水吸収式冷凍機・蒸気吸収式冷凍機・アンモニア吸収式冷凍機
- 吸収式冷凍機はエンジン冷却水や排ガス蒸気ボイラの蒸気から気化熱で冷水を作り出す装置です。
- (6)蒸気タービン
- 蒸気タービンは蒸気でタービンを回し発電するシステムです。蒸気利用先が少なく、電力使用量の多いお客様にお勧めしております。
- (7)小型蒸気発電機、バイナリー発電機
- 今まで利用が難しかった余剰蒸気、排温水を利用して発電する装置です。